2013年9月5日木曜日

水分補給

朝夕涼しくなりましたが、まだまだ暑い日が続きます。

脱水症は室内でもおこります。

お年よりは体の中に水分を蓄える力が衰えているため、室温が適温でなかったり、水分を心配して水分量を控えると、気がつかないうちに、脱水症を起こすことがあります。
唇や舌、肌が乾燥してカサカサになっているときや、ザラザラしているときは脱水症を疑います。


1日に必要な飲料水分量は?

体重1㎏当たり30mlとして50㎏の方なら1500mlが水分補給の目安にします。


効果的に水分を取る為の工夫  

1、汁けの多い食事にする

   食事に必ず汁物や、果物をつけたり、スープでよく煮込んだものを多くしましょう。

2、水分にとろみをつける

  飲み込みが悪く、むせで水分も飲みこめない場合は、お茶やスープなどにとろみをつて飲み込みやすくします。

3、アイスクリームなど口当たりのよいものを

  マヒがあったり口が開けにくかったり、水をのみたがらないときは、アイスクリームや  ヨーグルトなら好んで食べることがあります。本人の好むものを食べてもらって,効果的に水分をとりましょう。


嚥下障害があるときは?

お茶にとろみをつけたり、ゼリー状にしてむせないようにします。


簡単にできる、牛乳(お茶)ゼリーの作り方

牛乳ゼリーの作り方(嚥下困難な方の水分補給)
(約1リットル分)

市販 ゲル化剤使用(ゼリー状)

 牛乳      1000cc

  ゲル化剤 (市販)   10g(1%)
     ※商品により異なります
    砂糖     10g

使う道具

なべ(容量2リットル程度)
攪拌用泡立て器  お玉 はかり
保存容器 5~6個

1.ゲル化剤10g スプーン等で計量する。





. 熱した牛乳1リットルを少しさまして砂糖10gゲル化剤10gを入れ

    ダマのないようによく溶かす。



3.室温程度にさましたら冷蔵庫で保存する







4.器に盛り付け、ジャム等好みの味で楽しみます。




ゼラチン使用

麦茶     900cc(煮出した麦茶)
ゼラチン   14g
湿らせる水 100cc

使う道具
なべ(容量2リットル程度)ボール(容量200cc程度)
攪拌用泡立て器 へら お玉 計量コップ はかり
保存容器 5~6個

1.    ゼラチンは14g 計量する。

2.    分量の水で乾いたところの無いように湿らしておく。

3.    熱い煮出した麦茶に湿らしたゼラチンを入れダマの無いようによく溶かす。

4.    3の溶液が少し冷めたら容器に適当に分ける。

5.    室温程度に冷したら冷蔵庫で保存する。

気を付けたいポイント
    ジュースなど好みの飲み物でも作れます。
・1日で使い切るようにする。
・小分けした分は1回で使い切るようにする。
・ゼラチンを使用しているので多少のエネルギーとたんぱく質を含んでいます。
(お茶ゼリー200cc当たり エネルギー約10kcalたんぱく質 約2.5g)

(牛乳ゼリー200cc当たり エネルギー約126kcalたんぱく質 約8.3g)

2013年8月8日木曜日

夏バテ 防止

夏バテ防止

うなぎは栄養価が高く体力の落ちる夏場には食べたい食品です。


しかし、皮は意外に固く噛む力が落ちている方には

食べにくく感じることがあります。


うなぎを簡単に柔らかく、飲み込みの悪い方にも食べやすい状態に

 調理してみます。




うなぎの蒲焼き煮とろろかけ丼

材料(1人分)

うなぎの蒲焼(市販)  50g       エネルギー 470kcal

蒲焼のたれ(市販)   小s2       タンパク質  17g

長いも         40g       塩分    2.2g

酒           小s1

出し汁         50cc

粉山椒         少々

ご飯          茶碗1杯






作り方

1 市販のうなぎの蒲焼を一口程度に切る。


2 鍋にうなぎ、たれ半分、酒、出汁を入れ5分程度煮る。




3 柔らかく煮たうなぎを、煮汁と共にご飯に盛り付ける。

  


4 とろろを掛け、残りのタレを掛けて、粉山椒をふりかける。



とても美味しいので
是非ためしてください。





うなぎにはビタミンAが多く、その他に鉄やビタミンB1 ・ ビタミンB2 ・ ビタミンEも豊富です。

ウロコのないうなぎの皮膚を守っているヌルヌルの粘質物はコンドロイチン硫酸と呼ばれるもので、これが不足すると結合組織に異常が起こり、皮膚のみずみずしさを失ったりします。

コンドロイチン硫酸は、人の体内で合成されますが老化によってその能力が低下します。


老化防止のためにも摂りたい食品です。 

2013年7月12日金曜日

5月の行事食


ぬく森の食事について

毎日元気に過ごすには食事と水分補給がとても大切です。

お年寄りが気持ちよく食べることができ、体と心に常に潤いのある毎日を過ごせるように、美味しく食事のバランスを保つことを考えて食事を提供しています。



食事の楽しみとして

毎月その季節にちなんだ行事食を行い、自然の恵みや四季の変化を楽しむように心掛けています。


5月の行事食
かつおのたたき
















献立
筍ご飯         エネルギー 561 kcal
かつおのたたき     タンパク質 36.2g
炊き合わせ       塩分     2.8g
ほうれん草のお浸し
清汁
メロン

おやつ
ちまき


かつおについて

初夏に出回る初がつおは、秋のものに比べて脂質が少なく、たんぱく質、ビタミンB群が多く、キレの良いさっぱりした味わいが特徴です。少量でも栄養価が高く食欲が低下気味のときにもおすすめです。
又、タウリン、鉄などのミネラルを多く含んでいます。


鉄分不足の方へ

かつおには他の魚に比べ約2倍の鉄分を含んでいます。
かつお1人分(80g)には1.5mgの鉄分が含まれていて、これは高齢者の1日に摂りたい鉄分量の約1/4に相当します。
貧血の方には特におすすめしたい食品です。